神戸新聞(2011.8.19 朝刊)に紹介されました。

中国武術のアジア大会出場 神戸の小中生2人
記事を神戸新聞WEB版より転載しています。

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武術太極拳を習う神戸市東灘区と垂水区の小中学生2人が19日、中国・上海で始まる「第6回アジアジュニア 武術選手権大会」に出場する。アジア約20カ国の精鋭約150人が集い、しなやかな突きや蹴り技の華麗さを競い合う。優勝を目標にする2人は「表彰台の頂点に日の丸を掲げたい」と気合十分だ。 
NPO法人「神戸太極拳協会」(中央区下山手通5)に所属する東灘区の魚崎中3年、山本千尋さん(14)と垂水区の下畑台小6年、貴田菜ノ花さん(11)。 
武術太極拳は、ゆったりとした動きの太極拳、素早い蹴りや跳躍などを繰り出す長拳、剣や槍を用いた競技もある。 
大会は小中高校生の3階級に分かれる。決められた形の演武を披露し、審判団が跳躍の高さ、技の美しさやキレなどを採点し順位を決める。山本さんは長拳・槍術・剣術の3種目、貴田さんは長拳と槍術に出場する。 
山本さんは、3歳の時、同協会に通っていた姉の影響で武術太極拳を始めた。転機は幼稚園児の時に出場した県 大会。入賞を逃し、悔しくて涙を流した。有力選手のビデオを見て本格的に技の研究を始め、下半身強化のために 走り込みにも力を入れた。 
3年前にインドネシアであった世界選手権では、槍術で優勝。前回のアジア大会では長拳と槍術で銀メダルを獲 得した。山本さんは「いつも練習や大会で見守ってくれる両親のために優勝を狙いたい」と意気込む。 
貴田さんは中国人アクション俳優ジェット・リーさんにあこがれ、同協会に通い始めた。練習を重ね、技が美しく決まるようになるのが魅力だった。初の国際大会だが、「応援してくれる同級生や家族に優勝というとっておきの報告がしたい。活躍し、武術太極拳の魅力をもっとたくさんの人に伝えたい」と話した。 
日本武術太極拳連盟(東京都)によると、競技人口は国内で約4万5千人。(井上 駿) 
(2011/08/19 09:15)


アジアジュニア大会で優勝を狙う貴田 
菜ノ花さんと山本千尋さん(手前)= 
神戸市中央区吾妻通4、市生涯学習支 
援センター「コミスタこうべ」